10月26日(金)
【この日記にはネタバレがあります】
kenと二人で
「象の背中」の試写会(ペア)に行ってきました。
ちょっとkenにはシリアスすぎるかなと思ったけど、本人が行きたがるし、
まぁ家族愛とか人の生死とか理解してほしかったので連れて行きました。
役所広司さんの演技は素晴らしかったし、今井美樹さんは44歳とは思えない美しさ!!
が!!なんだかなぁ・・・・
たしかにちょっと泣いたけど。
最近CMでも映像が流れてますが、とっても家族愛に溢れた映画なんだろうと思ってた。
まず、48歳の主人公、藤山は建設会社の部長、大学生の男の子と高校生の女の子に恵まれ、立派なマイホームに住み、順風満帆な人生。
その主人公が肺がんで余命半年の宣告を受ける。
おそらく本人の希望で、家族ではなく本人に告知される。
そして、「苦しむ期間を短くしてあげたいから」と妻には隠すことを決意。
いちばんにその苦悩を打ち明けたのは、なんと若い愛人!!
いきなりの愛人の登場に、kenに「この人ダレ?」とか聞かれたらどう答えようかと焦る・・・
そして、ベッドでpillow talkのシーンまで出てきて、一人勝手にドギマギするワタシ。
こんなシーンあるなら、R-6歳指定にしてほしかったゎ。
妻には伝えないけど、息子には「男同士だから」と病気のことを告げる。
この息子がいい子でねぇ、こんな息子が欲しいと思いました。
初恋の人や、高校のときに喧嘩したきり31年間話をしていなかった親友に会いに行く。
そこらへんがこの映画の見せどころなんだと思う。
とうとう会社で倒れて、奥さんに病気のことが知れてしまう。
そして、病気がすすむが抗がん剤治療はせず、ホスピスに入ることになる。
ここでも美しい奥さんが献身的に看病してくれるのに、なんと愛人に「顔が見たい」と電話。
愛人がホスピスを訪ねてきて、奥さんは気をきかせて部屋を出る。
その後も奥さんは献身的に看病してくれる。のに、主人公は見舞いにきてくれたお兄さんに
「自分の遺骨を愛人にも分けてやってほしい」と頼む。
ホントにこれって、世の女性を敵に回す映画です。
なんか、その後家族愛・夫婦愛みたいなのを見せられても、
どうせ愛人のことも好きなんでしょ。って思っちゃう。
役所さんの死に行く演技はすごかったし、それなりに涙もしたんですが、
秋元康さんの泣かせるための映画ってカンジがしてしまい、
この間みた「Life~天国で君に会えたら~」のほうが数百倍よかったです。